街をさまよっていた犬。発見した人を連れて、アパートのドア前まで歩いていきました。

「犬を入れるな」と書かれた貼り紙。犬はどうしてもその中に入りたいようでした。そこはかつて飼い主といっしょに住んでいた場所だったのです。

[2020-11-06]

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犬のブルーノ。今では飼い主の家でめいっぱい愛され、幸せな毎日を送っています。


しかし、少し前までまったく違う暮らしをしていました。
先日、アルゼンチンの自宅近くを歩いていたルジャン・ヴィデラさんとボーイフレンドは、街角で見たことのない犬を発見しました。それがブルーノでした。

「ブルーノはひとりぼっちで、混乱しているようでした。しばらく一緒にいて、飼い主が現れるかどうか待つことにしました」
とヴィデラさんは振り返ります。

しかし、どれだけ待っても誰も迎えには来ませんでした。
しばらくして、ブルーノは歩き始めました。

ヴィデラとボーイフレンドもついて行き、やがてあるアパートのドアの前に着きました。


ブルーノは中に入りたがっているようでした。ドアには貼り紙があり、「犬を入れるな」とだけ書いてあったのです。
ビルの住民に話を聞くと、ブルーノは最近まで高齢男性と一緒に住んでいたそうです。男性は亡くなったか、または突然立ち退きを余儀なくされた可能性があるとのことでした。

それでブルーノは家がなくなり、ひとりさまよっていたのです。


何人かの住民がかわいそうに思い、外でえさをあげていました。しかしどうしても建物の中に入ろうとしてしまうので、経営者はブルーノを中に入れないように貼り紙を作ったのでした。

「人々は無関心でした。ブルーノは本当に悲しそうで、中に入ろうと必死でした」
と話すヴィデラさん。

そこで、ブルーノを助けることを決意しました。
ヴィデラさんはブルーノを家に連れ帰り、前の飼い主が探そうとしたときのために、ブルーノについての情報を広めました。

しかし、やはり飼い主は現れませんでした。


どうしても入りたかったアパート。そのドアの前で待ち続ける生活を終えたブルーノは、最初の数日間、本当に落ち込んでいました。


それでも、その後立ち直ることができました。
ヴィデラさんたちの愛情に触れ、ブルーノの傷ついた心は癒されていきました。


「日が経つにつれ、ブルーノの表情は変わっていきました。次第に幸せそうな顔になっていったのです」
とヴィデラさんは言います。
すでに保護犬を数匹飼っていたヴィデラさんとボーイフレンドは、ブルーノを引き取ることができませんでした。


そこで新しい飼い主を探すことにして、無事に見つけることができました。

「うちの家の向かいに住む、とても信頼できる人に受け入れてもらうことができました。私たちと一緒に散歩に行くこともあります。とても幸せです」
とヴィデラさん。
アパートの管理人がブルーノを助けるために何もしなかったという事実に、ヴィデラさんはいまだに心を痛めています。今後はブルーノのような経験をする犬がいなくなるよう、思いやりを持った行動が増えることを願っています。

「犬は、私たち人間と同じように「感じる」ことのできる動物だということに気付かない人もいます。」
とヴィデラさんは言います。

そして、
「ブルーノは、まるで生まれ変わったかのようです」
とのこと。

さみしい思いを乗り越えて、これからは毎日楽しく生きていけると良いですね。
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