登山に参加した野良犬

標高7000mまで過酷な道のりをついてきた1匹の野良犬。登山チームを引率しドンさんは、旅路を一緒に過ごしていくうちに彼女の素晴らしい能力を目の当たりにし、絆も深まりました。そして登山遠征を終えると・・・

[2019-03-29]

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ドン・ワーゴースキーさんは、山登りが大好きで情熱的に活動する登山家です。そして、国際登山家たちのネパールにある2つの山、Mera peakとBaruntseの遠征を引率して欲しいと頼まれた際には、喜んんで引き受けたといいます。


雪や氷の中を苦労して歩こうとする生き物はいないため、山の上部はとても静かだろうとメンバーの誰もが思っていただけに、そこで野良犬に遭遇したときはとても驚いたと話すドンさん。
全34日間の遠征で10日目、沢山の割れ目や障害物がある氷河の標高5500mほど進んだところで突如、のちにバルと名付けられた1匹の野良犬が現れたのです。ドンさんは、遠征部隊が通り過ぎた村にいた犬だと気がつきました。
どうやらバルは、そこからドンさんたちをついて来たようなのです。なによりも、ここまで彼女自力で登ってきたことが摩訶不思議だったと話すドンさん。

村ではドンさんたちを恐れていましたが、登山しているうちに自信がついたのか遠征部隊に人懐こく駆け寄ってきたのです。
ドンさんは、「以前にも登山に犬を連れてきたことがあるが、今回のようなところでは一度もない。」と話しました。旅に参加してきたバルの写真を撮りながら、一時的なネパールのセラピー犬がいるのも素敵だと思ったドンさん。

でも彼らの危険な旅には当然、彼女はついて来れないだろうと思ったといいます。ですがその考えは間違っていました。
部隊に参加した初日の夜、バルはドンさんたちのテントの中には入いらず、寒い外で過ごしました。その後、彼女を害する人はいなくて安全と知ると、テントの中に入って寝るようになったと話すドンさん。

それから旅の間ずっとドンさんたちと一緒にいたバル。彼女はどのメンバーよりも登山スキルが素晴らしかったとドンさんは語ります。
それからというもの、バルには厳しいと思う場面でも、彼女はみんなの考えが間違っていることを証明して見せたのです。途中で部隊と離れ離れになったバルですが、最終的にはバルさんたちを見つけて戻ってきたバル。

ドンさんは限られた食料しかない中、自分の食事をバルと半分半分にして食べました。バルは食べ物やワインを欲しがりはしなかったといいます。
そして遠征部隊の旅が終わりに近づくにつれ、バルの行く末が心配になってきたドンさん。既に彼女とは特別な絆で結ばれたドンさん、バルを独り残していくのがとても心残りになったのです。

家に連れて帰ろうとも思ったドンさん、しかし自由にハイキングするのが大好きなバルを狭いアパートに連れていくのは彼女にとって良くないと思ったドンさん。
そんなとき、遠征部隊のマネージャー、カジさんがバルを引き取ると申し出てくれたのです。彼もバルの能力に関心した1人であり、彼と彼の家族はバルを迎え入れる決意をしたのです。

バルを新しい家まで連れて帰るのにたくさんの日にちとお金がかかると知りながらも、そうする価値があると思ったカジさん。ドンさんも、バルが新しい家に行けるように、できること全てを手助けしました。
バルと別れるのはとても辛いものの、これからもずっと永遠の友であり続けるバルが素晴らしい家を見つけたことが嬉しかったと話すドンさん。

ドンさんはこの秋、バルに会いにネパールに行く予定でいるそうですよ。
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