食肉にされそうになった犬が再び人を信じられるまで

2017年5月、中国のユーリン犬肉祭りの会場に連れて行かれている最中に活動家らによって救助されたファンファン。しかしそれまで人間から酷い扱いを受けたファンファンは、完全に人を信用しない凶暴犬で・・・

[2019-01-06]

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2017年5月、ファンファンは他の600匹の犬たちと共に恐ろしい場所へトラックで運ばされていました。彼女たちは、中国のユーリン犬肉祭りの会場に連れて行かれている最中だったのです。

そして、そこで残酷にも食肉処理されて祭りの参加者に提供するため、小さなワイヤーゲージにすし詰め状態に押し込まれ、無造作にトラックに積まれていたのです。
水も与えられずに数日間かけて移送され、当時は猛暑日が続いていました。そして犬たちが入れられたゲージは、お互いの上に積み重ねられ、まともに息が吸えない状態だったのです。やっと外に出れた頃には、みんな衰弱していました。

そう語るのは、中国のレスキュー団体「No Dogs Left Behind」の創立者である、ジェフリー・ベリさん。ある子は、野良犬だったところを路上から引っ張られたり、ある子は飼い主から盗まれた犬だったり。ですがファンファンは、そんな子たちとは違う経緯で、食肉にされそうになったのです。
ファンファンはもともと、番犬だったところを地元の食肉処理場に売られたのでは、とレスキューのチームは推測しています。そして、そこでトラウマになるほど、打たれたりと酷い扱いを受けたと思われるというのです。
幸いにもトラックがユーリンに到着する前に地元の活動家たちによって、最悪の結果は阻止されました。活動家たちは、トラックの運転手に犬たちの所有者である証明書の提示を求めるも、当然ながら彼は書類の提示は出来なかったのです。
閉じ込められていた犬たちはこの活動家によって救助され、一時的に中国の湖南省(こなんしょう)にあるシェルターに移送されました。しかし、そのほとんどの犬は体調が悪く、また施設内に過剰された動物たちの間で、病気が蔓延してしまったのです。
そして悲しいことに犬たちは次々と死んでしまったのです。1日に50匹の犬が死んでいったと話すジェフリーさん。そこでレスキュー団体「No Dogs Left Behind」が立ち上がり、検疫検査を行い、生き残った犬たちを北京のシェルターに移動させました。
その当時、何百頭の犬がいたにもかかわらず、とても攻撃的だったファンファンのことは、はっきりと覚えていると語るジェフリーさん。

その時のファンファンは、人だけでなく、他の犬にも非常に危険な犬でした。吹き矢で鎮静剤を打たなければならないほど、ファンファンは凶暴な犬だったのです。
それでもジェフリーさんとレスキュー仲間はファンファンを社会復帰の見込みがない犬としませんでした。

根気よく何ヶ月もかけて、ファンファンが人に慣れるようリハビリをしたのです。そして6ヵ月後、ジェフリーさんたちの努力が実り、ファンファンは完全に違う犬へと変貌を遂げたのです。
ファンファンが再び人を信じられるようになるまで、一年以上かかったと話すジェフリーさん。今では、とっても惚れられずにはいられない、素晴らしい犬になりました。

とても賢くて勘の鋭い犬で、美しい瞳を持った情熱的な子です。最初は警戒されるものの、おやつをあげて知ってもらうと、近づくとファンファンに大歓迎されますよ、とジェフリーさん。
あとはファンファンの新しい家を探すのみです。現在、ファンファンは北京にいますが、彼女を心から愛してくれる家族がいるなら、団体は世界中どこにでも送り出そうと思っています。

ジェフリーさんは、他に飼っている犬がいない家が理想的だと考えているそうです。
ここまで大変長い道を歩いてきたファンファン。これからはたくさん可愛がられて幸せになって欲しいですね。
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