抱えている障害で里親が見つからない全盲で耳が聞こえない犬

ニコル・シモーヌさんがスティービーを見たとき、胸が痛んだといいます。まだ若い犬が壁に向かってぶつかり、ぐるぐる回っている姿を映した動画を見て、ニコルさんはすぐに助けなければいけないと思ったのです。それが自国でなくても。

[2018-10-12]

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2歳のハウンドのミックス犬にとって、それはとても過酷な運命でした。動物愛護団体はテキサス州南部、メキシコの国境近くの路上で彷徨いていたスティービーを見つけました。他の野良犬とは違うということに気がつかれないまま、ゲージの中に押し込まれていたのです。
スティービーワンダーは耳が聞こえず、遺伝性による全盲で知られる小眼球症を持っていました。そのため、一緒のゲージにいた子が攻撃してくることを知ることができず足に怪我を負ってしまったのです。

オースティン市に拠点を置く団体「Addicus Legacy」はさらなる怪我を負う前にスティービーをシェルターから引き取りました。しかし彼が抱えている障害で、適切に面倒を見てくれるスタッフを探すのが困難を極めました。そんな中、カナダのトロントに拠点をおく「Redemption Paw」の創立者であるニコル・シモーヌさんが名乗りを上げたのです。
スティービーは人間に怯えることも、びっくりすることも、攻撃的になることもありません。生まれながら過酷な運命を背負ったにもかかわらず、スティービーは人をとても信頼してくれたと話すニコルさん。

その後、獣医の診察によってスティービーの両目は痛みを伴う深刻な感染症にかかっていることが分かり、全摘出せざるを得ない状況でした。また、フィラリアにもかかっていましたため、その治療も必要でした。
新しい環境にすぐに順応したスティービーは、健康問題が落ち着いた後、5月には一時里親の元に預けられました。しかし、生涯において、スティービーの面倒を見たいと申し出てくれる家族はなかなか見つかりません。

ニコルさんはこう言います。障害をもったスティービーを一時的預かりするよりも、ずっと面倒をみるということの方がはるかに難しいことだと。ただの同情や憐みで引き受けると、里親もスティービー自身も、新しい環境になかなか馴染めないと話しました。
これまで沢山の耳の聞こえない犬や全盲の犬たちに家族を見つけてきた「「Redemption Paw」。いくつもの里親候補を上げるも、結果はいつも残念な結果となったのです。緊張すると吠えるスティービーを24時間も経たずに戻す家族、スティービーの抱える障害が重すぎると感じる家族。
スティービーはトレナーと獣医で、緊張で吠える癖を治すことに取り組み、徐々にでありますが、リラックスできるようになったと言います。それでも、まだ一人なることを嫌い、道路やエレベータも苦手だそうです。少しずつ、克服していくつもりだとニコルさん。
みんな、スティービーの悲しい過去に興味をひかれると話すニコルさん。しかし、彼はその悲しい過去ではなく、スティービーの本来の姿を見て愛してほしいと話しました。面白くて、ドジっ子で、ちょっと生意気な魅力を包んでくれる家族を必ず見つけだすとニコルさん。
スティービーには、ゲージに押し込まれ、独りぼっちになるのではなく、家族に愛されて幸せになって欲しいと切に願っているのです。
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