空を飛ぶことはできないけれど、幸せを噛みしめながら生きているコウノトリのお話

[2018-07-14]

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ここスラヴォンスキ・ブロッドという町は、クロアチアの東側、ボスニアヘルツェゴビナとの国境沿いにあります。
コウノトリのマレナは、この町で静かに暮らしています。
彼女は、空を飛ぶことはできません。

マレナを育てているのは、スティエパン・ヴォーキッチさん。
3人の息子は独立し、妻は他界したため、現在は1人で生活しています。

釣り場で傷を負ったコウノトリを発見

数十年前、発見した当時は、マレナは翼に銃弾を受け動くことができませんでした。
それ以来、マレナを保護し、お世話をしています。

飛べないマレナに、彼女にぞっこんのオスが現れました。
クレペタンと名付けられたオスは、春になると30日間をかけて帰ってきます。

この通い婚は、およそ20年も続いているそうです。

飛べないけれど、良き伴侶がそばに

保護されて9年目に訪れた出会い!
お相手のオスの名はクレペタン。

取り付けらら追跡システムによると、南アフリカ、ケープタウンの近くの湿地で北半球の冬の時期を過ごしていることが分かりました。

14,000㎞超えの大恋愛

子育てには、スティエパンさんも協力的です。
毎日遠くの釣り場に行き、一家のために魚を20匹以上釣ってきます。

その間クレペタンはというと、ヒナたちに飛ぶための訓練を行います。
こればかりは、スティエパンさんの手には負えません。
このようにして巣立って行ったヒナの数は60匹を超えます。

子育てを手伝うために魚を釣るスティエパンさん

成長速度は著しく、誕生から2ヶ月もすると渡りが可能となり、アフリカを目指して飛び立ちます。
クレペタンは、もう2ヶ月をマレナと一緒に過ごし、子どもたちの後を追っていきます。

別れの時は、コウノトリの夫婦にとって最もツラい時間となってしまいます。
スティエパンさんによると、マレナは次のようなそぶりを見せるそうです。
「あなたは早く行って。私は行けないから」と。

するとクレペタンは高い所へ上がり、視界にマレナを入れようとしなくなります。
数日経ったころ、マレナの生存を確認して、アフリカへと飛び立っていきます。

いよいよ旅立ちの時

残されたマレナは10日間ほど悲しみにくれているそうです。

気持ちを切り替えさせるために、スティエパンさんはマレナを釣りに連れて行きます。
こうして、スティエパンさんとマレナで一冬をこしていくことになります。

気持ちの切り替えるために

マレナは飛べないからと言って生きることをあきらめませんでした。
スティエパンさんという心強いサポーターがいたからです。
そして何より愛すべきクレペタンの存在も大きいでしょう。

スティエパンのようには、誰でもなかなかできません。
助けて終わりではなく、野生に戻れない個体を継続してお世話していくことが大切です。
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