繁殖犬として10年間酷使され続けた犬、保護された時には余命半年であると告げられ…

「この子には幸せな最期を迎えてもらいたい」そう考えた動物愛護団体がとった行動とは…?

[2018-05-30]

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昨年10月、米ペンシルベニア州にある子犬工場で"繁殖犬"として飼育されていた10歳のジャーマンシェパードが保護されました。
*子犬工場(パピーミル)とは、利益の為に劣悪な環境で子犬の繁殖を繰り返す業者・場所の事を指します。
「ヴィクトリア」と名付けられたそのジャーマンシェパードは、それまで10年間繁殖のための"道具"として生かされ、子犬が産めない体になるとゴミのように捨てられたそうです。
少なくとも100匹以上の子犬を産んだ彼女の体は、保護された時にはボロボロの状態でした。
「ヴィクトリアは10年間ずっと屋外で鎖に繋がれ、ただひたすら子犬を生むことを強制させられていたようです。彼女の左目は他の犬に噛まれて失明し、前足は草刈り機に巻き込まれて変形していましたが、オーナーは一度も彼女に治療を受けさせたことがないと話していました。」
ヴィクトリアを保護した動物愛護団体はこうコメントしています。

「幸せな最期を迎えさせてあげたい」

ヴィクトリアは「変性性脊髄症」と呼ばれる進行性の脊髄疾患を患っており、獣医師からは余命が半年から1年しかないことを告げられました。
そこで、動物愛護団体の方々はヴィクトリアの残りの犬生を幸せで溢れるものにしたいと考え、「V For Victoria」というキャンペーンを企画・開催したそうです。
キャンペーンの内容は、ヴィクトリアにやらせてあげたい事をリストにまとめ、それらを全て残された時間のなかで実行するというもの。
なかには「おもちゃで遊ばせてあげる」「トリミングを施してあげる」といった平凡なものもありましたが、それまでパピーミルで生きてきたヴィクトリアにとっては全てが新鮮でした。
こちらはヴィクトリアが主役のパレードを開催した際に撮影された写真です。
この日、パレードには地元の人々や消防隊も参加し、街全体に「頑張れヴィクトリア」「皆があなたを愛してる」といった声援が響き渡りました。
別の日には地元のラジオ番組のゲストDJを務め…
またある時には1日限定で警察犬のお仕事を体験したことも。
嬉しいことに、ヴィクトリアは色々な経験をしていくうちに元気を取り戻し、いつしか幸せそうな表情を浮かべるようになったそうです。

動物愛護団体の想い

話によると、リストにはまだ達成していない項目も残されており、ヴィクトリアは現在も忙しくて充実した日々を送っているそうです。
残された時間は決して長くはありませんが、彼女が残りの犬生を精一杯幸せに生きられるよう願わずにはいられません。
動物愛護団体の方々はこれからもヴィクトリアのサポートを続けると共に、キャンペーンを通じて子犬工場の現状をより多くの人に伝えていきたいと話しています。
ヴィクトリアは幸いにも保護されましたが、今もどこかで苦しんでいる動物たちがいることを忘れてはなりません。
「私には関係ない」と感じる方もいるかもしれませんが、日本国内にも子犬工場は存在しており、何も知らずにペットを"買う"人々がその存在を支えているのです。
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